1. もぐるぐる
2. 空の穴
3. 金平糖
ー圧力鍋点火ー
4. 穴堀り
5. 不器用な男たちへ
6. SHUKA SHUKA トンネル
>箱ブザー
7. 海宙神話〜出来損ないの太陽
8. 風が通るよ
9. ひまわり
10. モグラリン
手探りで始めた1作目。とにかく園原とイガキと私でへんてこりんを持ち込むことにした。
園原の持って来た出来損ないの太陽。
イガキのおもちゃたち。
圧力鍋に、箱タイマー、マッチ箱、紐、毛糸。
最高に、へんてこりんだったのではなかろうか。
来場者におまけのびっくり箱
今回は穴のある歪な箱。
そして熊坂義人書き下ろし原作。是非読んでもらいたい。
今回のこの4部作ライブはそもそも、私がleteのような小さな箱ではついついお客さんと話しながらのアットホームなライブになりがちなのだが、私の曲はそうやってとつとつとライブを進めるにあまり向いていないというのもあるし、leteのようなせっかく雰囲気のある箱なのに、出来上がっていく雰囲気と遠のいてゆくライブ内容。というような、いつもleteのライブ後に感じる自分の中でのチグハグ感があった。
MCなしでライブしてみたいなあ。出来るはずなのだが私の気持ちが弱くてやっぱり話したいと思ってしまう。話しておいて、そのせいでピンと張りつめた雰囲気が崩れていくのに自分が萎えていってしまう。どうにかならないかな。じゃあ、何かタイトルがあったら、物語のようなライブをすれば、私にも出来るかもしれない、そんな風に考えたのがことの発端だった。
モグラリンはこの4部作を考えついた昨年の11月、楽士として携わっていたモグラ町1丁目7番地へのオマージュ的作品でもある。あの芝居で得たどうしようもなさと暖かさを、私なりに表現できたらなと思った。一緒に楽士をしていた熊坂くんが、また憎い文章を書いてくれたので、より立体的になった。4部作の中で一番ひねくれた作品だったかもしれないが、やっぱりイガキがかなりそのひねくれをシュールにもぶっ飛ぶ方向にも持っていって、愛しい作品にしてくれたように思う。
ライブを終えて、朗読があるのかと思った、という感想をたくさん頂いた。考えてもいなかったが、そういわれて考えてみると、それも面白いかなと思ったが、それでは立体絵本の世界になってしまう。私はあくまでも音の世界で立体感を出したい。そう思っているので、朗読はおそらく最後までないと思う。ライブを聴きながら、原作を読んだと言う人が、面白い臨場感を味わったと言っていた。ライブ中は音に耳を傾け、終わってから読むのも、始まる前に読むのも、また面白いんじゃあないだろうか。原作にそったライブをしているわけではない。私のモグラリン、あなたのモグラリン、熊坂のモグラリン、園原の、イガキの、そういったものなのだ。
次回は鳥の女。まったく違った雰囲気のleteになると思う。
特設ページ ゆるゆると更新してますので、覗いてみてください。
http://www.folkevise.net/spannko/hon-no-lete/