2011年2月

天然目変容躰

なんだろう。。。この生き物は。。。

わからない。はじめてみるよ。
見ているとすごいな、すごいなあ!と
ざわざわと高揚して来てしまう。
すごい!

だけど何かがすっきりしない。
そこに見えているのは私でしょう?なんでこんなに見えないんだろう。
見えないところがまるでブラックホールのように、私を吸い込んでいくようにさえ思う。

私知っている。この生き物知っている。

少しずつ少しずつ過去を吸って、
躰の中でちょっとずつ変容させて、真っ白にして、
それがパズルみたいに組み合わさって、
出来上がっている生き物。
天然の木目で、それが見たこともない木目に見えるんだけど
だけど本当はただのつぎはぎなの。

天然目変容躰というらしいです。

そうなの、初めて知った。
でもどうどうとそこにいれば、それは生き物として認識されるのね。
私たちは少しずつ吸われて、呑み込まれて、
自分のカケラの匂いがする見たことのないものに
高揚していくのだわ。

私知っている。この生き物知っている。
昔からいるのよ、街角の路地とか、床と床の隙間とか、雲のない空とかに。
じっと見ていてごらん。すっと隠れるから。
だって実は私もこの生き物だったことがある。

名前がつく前のお話。

ばかやろー

とこころの中で叫んでます。

それは私が一度呑み込んで、それから私の声で実際に叫ぶのだ。

その時「ばかやろー」は「さるまたしっけい」になっているかもしれませんが。

夜中の中

孤独は、こころひらいて向き合うことで見つけてしまうもの。

ひとりぼっちは、エネルギーの無循環によって起こる気持ち。

だと思うことにしている。
どちらにせよ、明日もまた陽が昇る。
何にもない野原の真ん中にいると思って、自分のすることを決めることにしている。