2012年1月

時々、あの「穴」にスポっとはまる。

同じように見えている筈のものが、この穴から見ると随分と怖くて、
よく見えなくて、
いやになってしまって、

必死に自分のことばかり探して、
自分しか見なくなる。
周りのことばかり気になってどんどん周りが見えなくなる。
ズブズブと穴にはまっていく私の足。

落ち着いて
あ、私はここにいたわ。

白く白く雪は白く

私の心この手に乗せ

あなたの中に差し出して

しんしん静かにうたいます

the 雪

長野に来ています。

凄い寒さ、凄い雪、だけれどなんと美しく、なんと豊かなんだろう。
最高、至福です!!

息子はひたすら雪かきごっこ(?)

春から住む家です。


木崎湖

いつの間にか、年が明けていた。

昨年、中頃に携帯電話を失くした。
あちこちひっくり返して探すこと3日間、見つかることなく引っ越しとツアーが繋がった一週間が始まってしまった。
そこでまた、唯一連絡手段と思って持っていったパソコンの電源を忘れてしまい、一切合切の連絡が取れなくなった。
諦めて、塩尻のウィルコムショップに行って新しい携帯をもらうことにした。
すると失くした携帯が浦和警察署に届けられていると。
代替器を手にしてツアーを終え、警察署に行くと落とした場所はうちの住所ではないか。
なんと遠出して返って来たことか。しかしまだこの携帯は使えない。
代替器を塩尻に返しにいかねばならないのだ。
電話は受けられるもののいったい誰からかかって来たのかわからない。
メールはどんなにやっても改行できない。
やはり代替器は使い辛い。
それにしても引っ越しからツアー、そして年末に突入して、寝る間もない、考える間もない、
毎日だけが塗り変わっていく、
だんだんこころが衰弱して来ているのがわかる。
使い辛い携帯のストレスも応援して、もはやいろいろなやりとりができなくなっていく。

ぱた。。。。と起き上がれなくなった。
気持ちが悪い。下痢も嘔吐もないのだが、ひたすら気持ちが悪く、
匂い、味、食、文章、音、すべての情報を拒否した。
目が開かなくて、眠り続けた。

気がつくと年なんぞあけていて、
私は去年の垢を落とすわけでもなくふらふらと部屋の中を歩いては眠っていた。

正月なんて、その気にならなきゃなんでもない一日なのだということを実感した。

まだ少し立ち直れないでいる。
もう少し回復したら、私の正月を迎えよう。

明日、塩尻に携帯代替器を返しにいく。