2012年10月

ワタリドリ

その水玉模様に扉を開けてもらった。

先日草間彌生展に行ってきた。
初めて彼女の作品をみたが、とっても楽しかった。やよいさんにしてみれば、いろんな苦悩があるんだろうけど、私は楽しくて、どこまでも電球が続く鏡の部屋や、目がチカチカしてくるくらいの水玉の部屋、ミトコンドリアみたいな絵、一緒に私の細胞もチカチカピカピカ、目を覚ましてくれたのか、いつもながらの8月後半からの長いトンネルも抜け出せたようだ。

なかなか進まなかった助産院のホームページの挿絵もやっと描く気になり、仕上がりに近づいた。そうやって、自分の中の「これ!」という判断を続けていくうちに、生活もだいぶごちゃごちゃせずに判断してできるようになってきた。生活が精神を作るということばかりに重きを置いていたけど、精神が生活を作ることでもあるんだった。

私の曲はだいたい先にイメージがくる。
映像に近いものがあって、それを表すための音を探して行くのだけど、
大概がいろんな楽器の音がなっていたりして、それを弾き語れるようにアコーディオンでつくるもんだから、その演奏は別にアコーディオンじゃなくてもよかったりする。
だからいつも何か物足りなくて、自分が力足らずな気がしていた。

そうこうして、毎日絵を描いたりデザインしたりしながら自分の中の「OK」を追求して過ごしていると、アコーディオンの「OK」も探すようになったのか、ずっと弾いていたくなるような、そんな調べの曲が出来た。アコーディオンで演奏してこその曲。
タイトルは『ワタリドリ』

今度舞踏家の雪雄子さんと共演することをぼんやり意識していたので、雪さんとのやりとりも刺激となり、そこで奏でられるようなそんな曲になった。
こんな風に曲が出来上がるととても気持ちよく、嬉しい。

彌生さま、私は何が嬉しいかというと、あなたがそうやってただひたすらひたむきに生きることが私にこんなに影響を与えるということです。
私もただひたすらひたむきに生きることが意味あるって思えるから。
ありがとう。。。

こんな日は赤ワインで乾杯だわ!

ワタリドリ

遠く 遠くまで来たわ
白い 白い雪の上

ここが ここが私の地よ
これが これが私の愛よ

飛んで どこまでも飛んでゆくわ
赤く 赤く燃える血のままに

水が呼んでる
私の中で声がする
還りたい 還りたい

やがて やがて風のままに
白い 白い光の中へ

ほうら、ごらんなさい、ほら!
ゆくわ 今すぐにゆくわ

深く どこまでも深く
愛に 愛に包まれて

録音を始めようと思います

8月半ばから11月アタマくらいまでが私の運気停滞期なのだ。

昔、占い師にこんなことを教わった。
お母さんのお腹にいるとき、そのときのお母さんの精神状態や、体の調子が、
自分のバイオリズムになるのよ。

私の母は初産にして普通につわりを経験し、安定期を迎え、出産に至ったタイプである。
人一倍気を揉むひとだったので、同居していた姑のことを気にして過ごし、まだ仕事もしていたので車で片道一時間かけて通勤し、おそらく初妊娠の経過を楽しむ間もなく、不調を押し切って周りの状況に合わせていたに違いない。多分相当、不安だった。

母の妊娠に照らし合わせるとぴったり妊娠から3ヶ月間というもっとも不安定な時期が私の運気停滞期に相当していて、説明がつくと言えばつく。
8月半ばくらいから強ーい何かに引きずられて、
ぼーっとしてくる。自分が何をしたいのか、どう思っているのか、
そういうものがぼやけてきて、やたらと自信がなくなり、不安でいっぱいになる。
人との交流がしんどくて、面倒になる。
毎年、今年こそはそうはならんぞと覚悟し、あれこれ手はずを整えるんだけど、
気付くと沼の中なのだ。ずぶ、ずぶ、ずぶ、と沈んでいく。
今年もだった。

10月半ばも過ぎると少しずつもやが晴れて来て、
11月アタマには無事生還する。
季節のせいもあるのかもしれんが、私は結構この占い師の言葉を信じている。

というわけで、只今10月半ば、少しずつもやが晴れて来たようで、
録音をして、作品を作りたいという想いが強く出て参りました。
1st albumに入っていない曲や、最近できた曲など、
録りたい曲は山ほどあるけど、
それを録るだけでは、まだピンぼけだ。

私が今、発したいことは何だ?

今回の作品を作るにあたって、私は私自身に、そこをはっきりさせたいと
思うのです。

そこから、初めていきます。

ああ、まだもやもやだけど、
よし、スパン子やりますだ!

夜中のつぶやき〜深海魚

ぎょぎょぎょ。
夜が長くなってきたから、起きたままそこ深く潜る時間が持てるようになるのが
秋の嬉しくて寂しいところ。

深海魚

なんでそんな暗闇で
平然と
面白い顔してさ

私にはわかるよ

あなたは光を知っている
強くて無敵な光を

だからあなたは
闇を選んで
笑っているのね

地上に咲く花を
想いながら