その水玉模様に扉を開けてもらった。
先日草間彌生展に行ってきた。
初めて彼女の作品をみたが、とっても楽しかった。やよいさんにしてみれば、いろんな苦悩があるんだろうけど、私は楽しくて、どこまでも電球が続く鏡の部屋や、目がチカチカしてくるくらいの水玉の部屋、ミトコンドリアみたいな絵、一緒に私の細胞もチカチカピカピカ、目を覚ましてくれたのか、いつもながらの8月後半からの長いトンネルも抜け出せたようだ。
なかなか進まなかった助産院のホームページの挿絵もやっと描く気になり、仕上がりに近づいた。そうやって、自分の中の「これ!」という判断を続けていくうちに、生活もだいぶごちゃごちゃせずに判断してできるようになってきた。生活が精神を作るということばかりに重きを置いていたけど、精神が生活を作ることでもあるんだった。
私の曲はだいたい先にイメージがくる。
映像に近いものがあって、それを表すための音を探して行くのだけど、
大概がいろんな楽器の音がなっていたりして、それを弾き語れるようにアコーディオンでつくるもんだから、その演奏は別にアコーディオンじゃなくてもよかったりする。
だからいつも何か物足りなくて、自分が力足らずな気がしていた。
そうこうして、毎日絵を描いたりデザインしたりしながら自分の中の「OK」を追求して過ごしていると、アコーディオンの「OK」も探すようになったのか、ずっと弾いていたくなるような、そんな調べの曲が出来た。アコーディオンで演奏してこその曲。
タイトルは『ワタリドリ』
今度舞踏家の雪雄子さんと共演することをぼんやり意識していたので、雪さんとのやりとりも刺激となり、そこで奏でられるようなそんな曲になった。
こんな風に曲が出来上がるととても気持ちよく、嬉しい。
彌生さま、私は何が嬉しいかというと、あなたがそうやってただひたすらひたむきに生きることが私にこんなに影響を与えるということです。
私もただひたすらひたむきに生きることが意味あるって思えるから。
ありがとう。。。
こんな日は赤ワインで乾杯だわ!
ワタリドリ
遠く 遠くまで来たわ
白い 白い雪の上
ここが ここが私の地よ
これが これが私の愛よ
飛んで どこまでも飛んでゆくわ
赤く 赤く燃える血のままに
水が呼んでる
私の中で声がする
還りたい 還りたい
やがて やがて風のままに
白い 白い光の中へ
ほうら、ごらんなさい、ほら!
ゆくわ 今すぐにゆくわ
深く どこまでも深く
愛に 愛に包まれて