spannkosmo-piano発売から5年。ようやく楽譜が発売になりました。

楽譜は全てスパン子の手描きです。そしてnatunatunaが新たにこのスコアに素晴らしい絵を11枚描き下ろしてくれました。

「手描きの楽譜って、絵見ただね。じっと見ていられるね。」

という感想をよくいただきます。楽譜読めないから。。。と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、一度手にとってみてみてください。natunatunaの絵と相まって、音を観る1冊になったかなと思います。

 

● score

1. シンプルな宙

2. fantastic Impronptu『呼んでる』

3. fantastic Impronptu『ウミに飛ぶ』

4. ココロノカタチ : prerude

5. ココロノカタチ : 水晶体樹群

6. ココロノカタチ : 呼んでる

7. ココロノカタチ : synapuse

8. ココロノカタチ : double helix

9. ココロノカタチ : 環

 

● Painting by natunatuna
1. Spannkosmo-piano
2.三日月
3.あふれた
4.とどけて
5.街頭
6.月が見ている
7. TO DO KE
8. きみの街まで
9.手のひらに宇宙
10.ネッコのこころ
11.ひらいてひらいて

 

May 31th 2019

Paintings by natunatuna

Composing and hand-Written sheet music by spannko

 

Special thanks to
gorey cafe, Miwa Kobayashi, Eri Iwasaki, Mio Horiuch, mellow ashida, Yoshito Kumasaka

 

 

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◆ Spannkosmo-paino simple-na-sora 出版に当たって

 

2015年に発売になった私の2nd CD album 『spannkosmo-piano』。1枚目のたくさんの楽器の音色を盛り込んだ楽曲とは全く違う、ピアノのソロアルバム、ゲストに3曲ほどコントラバス、最後の一曲だけ歌を入れた。ともかくシンプルなアルバム。あの頃の私は、このアルバムを作るに当たって、こんな風に書いている。

「6 歳からピアノを習いはじめ、街の音楽教室に何となく通っていました。高校で運動部に入ってもピアノだけは何故かつづけ、その後、個人の先生について うんとピアノが楽しくなるわけです。大学で空き教室を探しては弾きまくって、バンドを組んでピアノを弾いて、アコーディオン弾いたり、うたったり、そのうち結婚し、子供を 産み、生まれ育った関東を離れ。。。いろんな道を通って来たけれど、傍らにずっとピアノがあり、そして、私がふっと息を整える時間がピアノの前にすわるときでした。ピ アノが、楽しかったり悲しかったりという私の感情を全部呑み込んで、素敵なせつない音色に変換してくれる。 ピアノは私の秘密の場所で、特別な魔法です。  このCDを聴いた人が、ふっと忙しい日常の中、一息ついて空を見上げ、新しい気持ちで歩いていけますように。 」

他者との間に、私のできることがあると気付いて作った一枚だった。その想いを絵描きのnatunatunaが拾い上げて、500枚手描きのジャケットを作るという偉業を成し遂げた。誰にとっても特別な自分の一枚となるように。たくさんの人が気に入った一枚を見つけて喜び、たくさんの人があらゆる場面でこのアルバムを聴いてくれている。日本全国に散らばっていった500枚。夜上空に飛んでいったら、その500枚が宇宙に浮かぶ星のように煌めいているだろう、なんて思ってしまう。
2年間書き続け、2017年6月24日に進修館でのライブで500枚目の描き終え、私たちは解散した。そこからまた2年経ち、私たちはこの経験を胸に、それぞれのベクトルへと進んでいった。
久しぶりに出会ったnatunatunaの絵ははかりしれなく広いところへ行っていた。私はというともちろん相変わらずピアノ人生まっしぐらで、ある時、大好きなショパンの直筆楽譜を見て、曲を世に提供するとはこういうことだよなと思ったのだ。作りかけていた楽譜を完成させようという意欲が湧き、natunatunaに持ちかけた。
今の私たちを画集&楽譜という形で、spannkosmo-piano 最終楽章としてこの世におろしてみたいと思う。

 

スパン子