公演中止のお知らせ

3月28日、29日に予定しておりました、おどる落語vol.4「地獄八景」の上演を中止させていただくことになりました。

「こんなアホな噺、もう手に負えん!」とちゃぶ台をひっくり返したわけ、とちごて、コロナウイルスですな。ウイルスやさかい、人から人へと感染(うつ)るいうことで、あんまり集まらんようにしましょういうんが、お上から出されたそうでございます。
あんまり言うんは、どんなもんなんでしょうな。人数すくのうても、家でうつる人もいるやろし、電車やら人が多て、いつ感染ったんやら分からんいうのもあるやろうし。まあ、でも、こないなときに、ぎょうさん人が集まるんはあぶない、いうことですわな。
わたしらの公演、お恥ずかしい話、「来て来て!」とがんばってチラシ配って、50人くらいのもんなんで、いや、会場の都合もありますし、そのくらいにおさえておりますんで、まあ、対岸の火事くらいに思うておりました。
そやけど、感染する人も増えるし、不安いうもんも、どんどん大きくなるもんで、そうなると「これはどやろ?」「これはあかんやろか?」、当たり前にやってきたこともいろいろ見直しにかかります。「時間を短縮しまひょ」「窓あけて、マスクして、除菌したら大丈夫ちゃうか」「近所の人だけやったら、ええんちゃうか」。感染が増えているイタリアでは、挨拶のハグも禁止いう法令が出されたそうですな。友人の家でのディナーもあかんそうな。「ツバとばすのも多少の縁」みたいなこと、言うとったらあかんわけですわな。

この日におもろいことして、お客さんと楽しもうと思ってた人間としては、なかなか往生できんわけで、「マスクしてやったらどない?」「窓あけて、なんなら、もう外でやったらどない?」「お客さん、もっとスカスカにして」みたいな話も出てくるわけです。
そうは言うても、ご近所さんの不安もある。会場はお寺さんなので、地域の人たちとの関係、大きいです。それこそ、ずっと築いてこられたもの、ですわね。
毎年、ご本尊にお尻向けて、いろいろさせてもろてる身としては、「人が集まってよろしいなあ」と言ってもらえるのが、なによりで。「よろしいなあ」と言えんのは、ねえ。あれやこれやと、ウイルスやら人の間で考えて、中止させていただくことにいたしました。

延期して、コロナが落ち着いたらとも考えておりますが、今のところ、なんとも言えないような状況で。もしかしたら、5月? もしかしたら、来年? 機会を得ましたら、うるさいほどに宣伝いたしますので、その時はよろしくお願いいたします。

おどる落語シリーズ、今年が4回目で、とりあえず10回やるまでは生き延びようと思っております。今年が中止やと、ありがたいことに一年生き延びる勘定になります。中止にしたおかげか、これからは地域のお客さんにもっと来てもらおうという目標もできました。

また、お会いしましょう。
中止に揺れる「おどる落語」メンバーを撮影した映像の配信も予定しております。
いやあ、今年の「地獄八景」は、かつてないスケールの超大作でしたんやけどなあ。
逃がした魚は大きい、いうことで。

「おどる落語」一同
2020年3月17日

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自由奔放な妄想のテーマパーク
地獄へ、いざ!

ゴロッと横になって寝てしまいますと、
空々寂々として暗いところへ出てまいりました。

拍子抜けするくらいシンプルな一文で、地獄への冒険が始まる上方落語の大ネタ「地獄八景亡者戯」。これでもかと地獄やこの世を皮肉り、遊びふざける(戯れる)さまは、あっぱれ。その根性をちょいとでも身のうちにいただいて、この世の息苦しさを笑い飛ばしたいと四苦八苦する所存でございます。
みなさまのお運び、お待ちしております。

日時
2020年
3月28日(土)18:30開演
3月29日(日)14:00開演
※両日共、開場は開演の30分前です。

料金
前売:一般2000円
当日:一般2200円
※未就学児無料 小~高 お志で

構成・演出・出演
伴戸千雅子
池端美紀
マダムT

ミクストメディア
小池芽英子

音楽
スパン子(アコーディオン)
熊坂義人(コントラバス)
輿石Bucky智弘(アルトサックス)
ほうすけ3(太鼓)

照明・演出アドバイス
竹ち代毬也

お問合せ
mail:bakkeijigoku@gmail.com
tel:090-8468-0321

チケット予約
下記のURLからご予約ください。
https://forms.gle/xwgQXnovG7ukdQJt5

会場:東光寺(滋賀県大津市大萱2丁目29-1)
JR琵琶湖線瀬田駅 北口より徒歩約5分
・JR線路沿いの細い道をお進みいただくと右手にございます。
※瀬田駅は、京都駅から普通で5駅目です。

おどる落語
2017年にスタート。日常的感覚をひょいと飛び越えて、さもありなんと笑わせる落語を題材に、パフォーマンスを創作。ダンサー、語り手、美術家、音楽家がお互いの領域を少しずつまたぎ越えながら、お噺の不思議をほどこうとする。