third album: spannkosmo-orchestra
スパン子のアルバム第3弾 spannkosmo-orchestra(オルケストラ)
季節の移り変わりに吹く風のように、気持ちよく心をかき混ぜてくれる「spannkosmo-orchestra」
side-a WE SING ,side-b infimite pianism の2枚組。スパン子の音楽活動の中で核となる「うた」と「ピアノ」がそれぞれのテーマとなっている。
1stアルバム「spannkosmo」では脳内宇宙を、2ndアルバム「spannkosmo-piano」ではピアノソロをテーマにアルバムを制作。今回は人間の原点【生きる】ということにフォーカスを当てた2枚組のアルバムである。
ベーシックのSPANNKOSMOバンドメンバー、熊坂義人 contrabass、輿石bucky智弘 altosaxophone、haruko trumbone、ほうすけ3 drums に加え、イガキアキコvlnが演奏とストリングスアレンジを担当。side-a WE SINGではColloid(大阪、京都、奈良), joyful!(長野)とのコラボレーション実現。また、スペシャル歌い手としてアマラ京子(岩手)、尾引浩志(東京)が参加。side-b infinite pianism に収録された「山羊と星と君」では、この楽曲にゆかりのあるMemi Cotan(栃木), ゆらゆら♨️ちんどん隊(大分)が参加。ジャケットの絵はブルガリア在住のアーティストRin Yamamuraの描き下ろし。エンジニア&プロデュースは idehof。
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「その境に魔法あり」
orchestra=オルケストラはギリシャ語。
その昔、ギリシャの円形劇場で、ステージと客席の間にある演劇のための音楽(合唱)を奏でる場所をオルケストラと言ったそうだ。今でいうオーケストラピットの部分にあたり、オーケストラの語源でもある。
spannkosmo, spannkosmo-pianoと2枚のアルバムを出して、3枚目はどんなものにしたいかずっと考えていたが、やっぱりいつでも賑やかな色合いが見えた。それは「生きるもの」の鮮やかな色彩。多すぎず、かといって少なすぎず、ちょうど良い、バランス、そして原点に帰り、根源的な、普遍性のある、そして自分のど真ん中である。。。そんなキーワードを並べては入れ替え、裏を返したり表にしたりして、浮かんできたものが「orchestra」だった。管弦楽奏のオーケストラという意味ではない、もっと根源的なオルケストラ。ステージと客席の狭間。あの世とこの世の境、私とあなたの間、その「狭間」にいつも魔法がある。ああ、ピッタリだ。その魔法を詰め込むのだ!
このアルバムを作り始めた頃から、社会の様子も随分と変化した。そのどの変化においても、変わらず貫ける魔法であると願って、3rd albumをこの世に産み落としたいと思う。
スパン子