6年越しで出来上がった3rd album完成を祝って、何か記念品を作りたいと思った。

「人間がこの地球上に生きること」に照準を当てたアルバム。side-aは太陽 side-bは月という2枚組。

何が最も歓ばしく、このアルバムらしいか。。。

 

いろいろ浮かんだ中から「味わう」を取り出した。美味しいということはいい音楽に触れるに匹敵する歓びの感覚。

Orchestra Original Blend

side-aはブレンドTEA  side-bはブレンドコーヒーでそれぞれの音のイメージを味覚にしてみようという企画だ。

長野県安曇野の最先端八百屋、よろずやいっかくさんに相談したところ、それぞれの道に抜きんでたラトリエ・デ・サンスさんと、森の漢方薬局芍薬堂さんを紹介していただき、信頼おける妄想くらぶプレゼンツでオルケストラブレンド制作を進めることとなった。

blogではこのオリジナルブレンドが出来上がるまでのレポートをしていきたいと思う。

 

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* side-b infinite pianism = ブレンドコーヒー *

夜、湖が月明かりで艶やかに浮かび上がり、水面は深くまろやかな。。。

 

もしside-bの音を味に例えるとしたら。。。私なりのイメージを妄想くらぶに伝えると、早速ラトリエ・デ・サンスの足立シェフとのやりとりが始まり、すぐに「ブレンドしてみました」との連絡がありました!

妄想クラブの小林美和(以下美和ちゃん)とコントラバシスト熊坂義人と試飲にいってまいりました!

 

安曇野のラトリエ・デ・サンス

私が少し特別に過ごしたい時に行くお店。ラトリエの料理は素材の隅々まで気持ちの行き届いた、本当に美味しく、同時に見るも美しい。

スタッフの方々も暖かく、毎回フレッシュな気持ちになれる場所です。

 

足立さんが提案してくれたオルケストラブレンドは以下です。

 

① インド 50g + ジャガー 50g
② ドルチェ 30g + ママサ 30g
③ インド 80g + ジャガー 20g
④ インド 60g + グアテマラ 40g

 

 

 

 

● インドはホアプス農園で作られたスペシャルティコーヒー
ビターチョコのような深み、苦味、そしてちょっと酸味がある
香りも独特で本当にビターチョコのようだと例えられる。
このインドは有機栽培。

 

● ジャガーは飲むとジャガーの救済につながるということでついた名前。
コクの深い味。

 

● ドルチェは甘味のあるまろやかで少し軽やか。

 

● 今回のブレンドに使われている豆は、ドルチェ以外のコーヒーは産地のわかるスペシャルティ。

 

● 今回はひとつのブレンドに対して、二種類の豆でシンプルにブレンドしてみたとのこと。

 

さて、試飲してみました!
① インド 50g + ジャガー 50g

バランスの良いという印象。香りもインドとジャガーの香りがちょうどよく混ざって、飲む前から嬉しい。グッと深みもあり、まろやかさもあり、濃厚チョコブラウニーのような、そして少しの酸味がまたスッキリさせるという絶妙なブレンドでした。

 

② ドルチェ 30g + ママサ 30g

香りがそれほど強くなく、味もスルッと軽やかで、印象が薄かった。しかし、色々試飲していくと、結局いつまでも飲めそうなのがこの②だなという話になった。しかし今回のアルバムの記念ブレンドとしては印象が薄すぎるのでは?という声

 

③ インド 80g + ジャガー 20g

①と同じ豆を使っているけれど、配分が違うだけでずいぶん違った印象。インドのビター感がグッと強くい味。冷めてくるとやはり酸味が強くなってくる。

 

④ インド 60g + グアテマラ 40g

こちらは酸味がグッと強く、スッキリ感あり。夏にいいねと熊ちゃん。アイスコーヒーにしても美味しいそうです。

 

 

というような感想をあれこれ言っていると、足立シェフが② の配合を変えて出してくれました。

 

⑤ ドルチェ:ママサ=4 : 6
ママサのコクの深さが強くなって、グッと苦味の増した深煎りらしいコーヒーに。酸味はほとんど感じられず、まろやかでとても美味しく、いつまでも飲み続けられそう。皆美味しい!との声。でも真っ直ぐなこの掛け合わせは、アルバムのコンセプトと照らし合わせると弱いかもしれない。。。

 

 

というところで、結局のところ①なのかなあ、と話しているところに、足立シェフが衝撃的なコーヒーを出してくれました!

 

その名もストロベリー アナエアロビコ 聞いたことないです!!

最近、コーヒーの世界には「第3波」が訪れているそう。
特徴は浅煎りで酸味のあるコーヒー。本来のコーヒー豆の酸味は果実由来のフルーティーさも感じさせるものだそうです。豆本来の味を大事にするということは、やはり、どんな場所で、誰が、どんな風に、というところを大事にしていくこと。つまり生産者や産地とダイレクトに繋がっていくという流れなのかなと思いました。

 

さて、このストロベリーアナエアロビコ
アナエアロビコ=真空で発酵させる という特殊な製法を使った、お豆だそうで、まさに第三ウェーブの浅煎り、ストレートでドリップ。
カップが近づくとマスクをしていても香ってくるストロベリーのいい香り!そして飲んでみると一瞬コク、でも間髪入れずにすごい酸味の嵐。今までにない衝撃でした。何かピカンと私の中で光った感じです。

 

もしかして・・・・⑤の深くてまろやかで真っ直ぐな珈琲に、この衝撃のストロベリーアナエアロビックをプラスしたらどうだろうか?

 

というところで今日の試飲会は終わりました。

足立シェフの丁寧な説明と共に実際に味を観るというこの試飲会のおかげで、ほんの少しコーヒーの世界を垣間見れて、新しいことをたくさん知って実に楽しかった。大好きなコーヒーの味がこんな風に感じられるものとは、とすでに新鮮で嬉しすぎます。

さて、オルケストラブレンドコーヒーの行方はどうなっていくでしょう!!

 

次回レポートにつづく・・・