海の口ピアノ教室 大発表会前お便り その1

昨日、第一回目のリハーサルがありました。参加人数は7名。一緒にいらした親御さん3名も感想用紙の記入に加わって、少人数なりに、集中できて、じっくりと聞き合えたリハーサルになりました。やっぱりリハーサルは緊張するのです。今日もみなさん、いつもより弾けなかったり、予想外のうっかりミスをしたり、弾き終わって放心している方もちらほらと。人前で弾く時に付き合わねばならないのが緊張で、この緊張さえなければもっと上手く弾けるのに、と誰しも思うのですが、この緊張があるから本番、尋常ならぬ集中ができるとも言えます。今日終わってから「緊張した人!」と言ったら7名中5名がさっと手をあげました。2名は緊張しなかったかというと、私からするとそんなこともなく見えていて、でも音の張りや、演奏の強さを聴くと、緊張を上手く集中に代えていたのだと思います。
いつもいうのですが、ステージの上というのはとても特別で不思議なところで、
時間の感覚も、通常とは異なりますし、集中する能力も、普段どんなに頑張ってもできない域に達します。そこへ飛び込む怖さと言ったらないのですが、その怖さは命と言ったら大袈裟かもしれませんが、それくらい言ってもいいようなものに触れたような、根源に触れられた歓びがあり、ステージから降りた時に、まだ膝や手がガクガクブルブル震えながらも、生まれ変わったような清々しい気持ちに包まれていたりします。上手くいかなくてドーンと落ち込んでいても、もう一度ステージに上がりたいような、もう二度とステージには上がりたくないような、なんとも言えない感触が残っていて。。。そんな不思議な場所ですね。
音楽というのは、そんな場所に一瞬で行けたり、言葉がなくても通じ合えたり、いろいろな感情を音で共有できたり、本当に魔法だなと思います。その魔法を使うのは演奏者です。
あと1ヶ月で大発表会ですが、この1ヶ月の伸びは計り知れないのです。忙しい毎日と思いますが是非とも日々、大発表会に向けて集中していってほしいなと思います。

それから、今日、「ショパンという人の曲をよく聞くんだけど、なんでこんな曲を作って、ショパンて人はどんな人なの?」という質問がありました。少し説明をしたら、「もしショパンという人の本があったら、その本を読んでから聞きたいくらいです。」と言われました。なるほど。。。そうですよね、というわけで、今回はプログラムにも少し作者について触れられるようなものを載せようかなと思います。

2年に一回の大発表会まであと、1ヶ月。頑張りましょう!!

 

 

★昨日のリハーサル後に書いてもらいました!

 

今日のリハーサルで弾いた自分のピアノはどうでしたか?

●自分の出す音までたどり着けず、やっぱり楽譜見ているうちはできないなと。エチュードのもっていきかた、辛かった。

●なぜ、まちがえる?まちがえてもあたりまえとしてすぎたい。まだまだ弾けてなかったので、そーだよね。。。って気持ちだった。でも、超える!越える!で、もどってくる!

●まちがってたところばっかだった。きんちょうした。

●もうちょっと早く弾いたらいいと思う。

●いつもよりやりにくくてきんちょうした。

●まちがえてしまったのでれんしゅうをがんばりたいです。

●うまくできなかった。

 

 

発表会ではどんな風に弾きたいですか?(目標)

●自分の音をだす

●自分の出したい音が出したい。自分の音にうっとりしたい。ダイナミックとストイックを同居させたい。美しい音が聴きたい。生きたピアノが弾きたい。頑張ります!!

●まちがえないように弾く。気持ちを込めて弾く。

●早く気持ちよくひく

●笑顔で楽しく、いつも通りひきたい!

●まちがえない。テンポ◎

●じぶんらしく

 

自分らしく、自分の音を出して、なんてそんなに私は言って来てないと思うのですが、

自発的にそう思っている人が多いのに感動しました。それぞれ追求していって欲しいです。